
2017.10.17
つれづれ
仲秋の頃
だらだらと続く上り坂、まっすぐ進むと千仏鍾乳洞、左手は茶ヶ床園地に行く三叉路。
そこ見晴台からの眺めは、広がる草むら、銀色に輝くススキの穂の波、遠くは連なる山々。
パノラマのようだ。
少し上った所に、細い道があり草むらを掻き分けて進むことができる。
足元が見にくいのか、せっかく今から伸びようとしている山野草が、無残に踏みつぶされていることがよくあり、心が痛む。
小道を行くと、細長く頼りなげな茎の先にぽかっとウメバチソウが咲いている。
花は白い5枚の花弁で梅に似た形をしている。
ウメバチソウ
ススキの根元にふと目をやると、ナンバンギセルを発見!
出会いたいと探すときにはなかなか見つからないが不思議に、一つ見つかると、またここにも、あそこにも、と見過ごした所で見つかることがよくある。
平尾台のナンバンギセルは濃い紫色で美しい。
ナンバンギセル
またこの時期、もう少し標高のある所で、白色で花弁の先に、多数の緑黒色の斑点を散りばめたアケボノソウが咲いている。
斑点が明け方の星座のようで、この名前がついたらしい。
アケボノソウ
帰りに山道を下っていて、山手の藪の中でタカネハンショウヅルに出会えた。
釣鐘のような形をし、花弁の先を思い切り反らせた花の姿が、何ともかわいらしい。
タカネハンショウヅル
カテゴリー